奈留と五島。美しい自然と人々の祈りが響く島を体験してきました
五島列島のほぼ中央に位置する奈留島。
福江港から高速船でわずか30分という距離ながら、なかなか訪れる機会の少ない島のひとつではないでしょうか。
複雑な地形を持ち、自然豊かで歴史的にも興味深い奈留島は、現在約2,800人の島民が暮らしています。
今回は奈留島で体験民泊を体験してきました!
◀奈留千畳敷
潮が引けば歩いて渡れる千畳敷は、春から秋にかけ島民の行楽地となり、ビーチコーミングを楽しめます。
奈留島へGO!
奈留島と2日目の福江島を案内していただく「五島民泊潮騒塾」の事務局長 川口 進さんです。
「ガイドにも載っていないことを伝えていきたい」という川口さんは、五島市で「アクロス五島」という観光ボランティアガイドの会も運営していらっしゃいます。
心強い味方とともに、いざ奈留島へ!(*^_^*)
牡蠣の養殖場へお邪魔しました。竹と板で組まれた 岩村さんの牡蠣養殖場では網で養殖していま
いかだを、ひょいひょいと身軽に渡り歩くオーナー した。
の岩村孝志さんに対して、へっぴり腰になりながら
進む私。
素人が揺れるいかだを歩くのは一苦労!
牡蠣を網で養殖することの特徴は、縦にも横にも 「せっかくだからうちの牡蠣を食べてみんね!」と
大きく、ふっくらと立体的に成長すること。 岩村さんのご厚意で、牡蠣焼きをいただくことに
肉厚的な牡蠣へと成長します。 なりました。
ワーイ、頂きます!(^◇^)
1年で出荷する牡蠣が多いなか、岩村さんの牡蠣 大きさが伝わるように割り箸と牡蠣の身を比較。
は2年掛けて養殖するそうです。 なんと割り箸の半分強ほどの大きさ!
だからひとつひとつが立体的で大きい! いざ食してみると、あんなに大きかった身が
ツルリと蕩けるようになくなるのに対し、貝柱の
部分は肉厚で歯ごたえがよく、一口で2種類の食
感が楽しめました。
本当に美味しい牡蠣をごちそうさまでした♪
(*^_^*)
岩村さんは牡蠣の養殖の傍ら、貝を使ったアクセ 工程順に並ぶ貝(左上から右下へ)。
サリーやストラップなどの土産物を作っています。 20数工程を掛けて磨き、カットして作り上げる
そうです。
目の粗さが異なる複数のサンドペーパーを使い分けて磨き上げ、中央部分を慎重にくり抜きます。
岩村さんの「民泊岩村」では、この貝を使ったアクセサリー体験が楽しめるそうです。
この体験に興味がある方は、五島民泊潮騒塾へ「貝を使ったアクセサリー体験をしたい」と申し込んでください。
同じ種類の貝でもこんなに色と模様が違います。 できあがった貝のストラップ。
どんな色・模様になるかは磨いてみないと分から ひとつひとつ表情が違います。福江港のお土産屋
ないそうで、せっかく磨き上げてもアクセサリー にて1,000円で販売されています。
にできないものもあるとか。
こちらは真珠のストラップ。
岩村さんはかつて真珠の養殖を行っていたそうです。
このストラップに使われている真珠は直径1.2cmほどあり、ストラップにするには贅沢な大きさ。色も真っ白から黒、青みがかった色など様々です。
福江港のお土産屋にて1,800円にて販売。
左上:クロスをモチーフにした貝の置物。(1,300円)
右上:貝のペンダント(2,000円)
左下:奈留島の海岸にあった石に描いた大瀬崎灯台。
右下:石に描いたフグとカワハギ。岩村さんが石に描いたら面白いだろうと描いてみたそうです。
とってもリアル!
絵心があるなぁ~(^◇^)
体験も行っているそうです。
民泊岩村の岩村さんと奥さん。こちらの体験民泊 あじの開きストラップ。出刃包丁もついていてユ
では、手先が器用な岩村さんが指導する工作体験 ニークな図柄に癒されます。「2010年五島新おみ
が楽しめます。 やげ発掘コンテスト」で2位に入賞しました。
自分の名前を入れる体験も行っています。福江港
のお土産屋にて735円にて販売。
詳しくは三兄弟工房 TEL:0959-64-4066
白とブルーの外観が可愛らしい、江上天主堂。 コウモリが羽をひろげたような天井。柱は木の雰
囲気を出すために、職人さんが木目をひとつひと
つ焼きつけたそうです。
花弁のモチーフが可愛らしい雰囲気を出しています。
庭はきれいに剪定されており、島民みんなで教会を守っているのが感じられます。
宿輪の淡水貝化石含有層。 巻貝や二枚貝の化石が見られ、なんと二千万年前
宿輪地区の海岸線沿いの道沿いで見られます。 にここら一帯に淡水湖があったと考えられるのだ
そうです。
ユーミンの歌碑。奈留といえばこの歌碑のことを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
五島高校の分校だった当時、「校歌を作ってほしい」とユーミンのラジオ番組へ投書し、「瞳を閉じて」がプレゼントされました。
歌碑に記されている「瞳を閉じて」の歌詞を見るとなんだか胸に迫ります。
奈留高校の校門入ってすぐ左のところに建てられていますので、見学するときは授業の邪魔にならないように気を付けてくださいね。
笠松宏有記念館は、廃校となった船廻小学校を利用して、奈留町出身の画家故笠松宏有氏の作品を展示しています。
五島モンパルナス構想といって、奈留を美術・芸術を楽しむために長期滞在し学習できるアートビレッジにしようという構想があり、この記念館が中核を担っています。
絵画の展示のほか、美術教室や陶芸教室などが体験できる交流の場です。訪問した日は、陶芸教室の窯焼きで使う薪の薪割りを行うのだと、山のように木材を積んでいました。
奈留島の体験民泊先で郷土料理つくり
本日体験民泊をする民宿かなみにつき、さっそく アジと豆腐のハンバーグを作ります。
郷土料理つくり体験です。 ポイントは具を混ぜ合わせるときに粉ミルクを加
えること。そうすることでふっくらと焼き上がる
そうです。
ほら!見てください。
ふっくらモチモチと焼き上がりました。
野菜もたっぷり入っているのでとってもヘルシーだし、食感はお肉と変わらないから、お子さんに魚や野菜を食べさせたいお母さんにぜひおすすめの一品です。
民宿かなみの定子お母さんは、五島市でも評判の料理上手だそうです。今回「体験民泊で郷土料理をしたい」と五島民泊潮騒塾にリクエストしたら、それならこの方だと紹介してくださいました。
【左上】郷土料理「きびなごの味噌よごし」。きびなごと大根を酢味噌であえたもの。「~よごし」とは方言で混ぜ合わせることの意。他にも「~よごし」と名のつく料理があるそうです。
【右上】しその千枚漬け。これは宮崎に伝わる郷土料理を、定子お母さんがアレンジして作ってみたものだそうです。たくさんの青じそを重ねおもしをして数日漬け、今度は味噌に数ヶ月漬け込んだもの。シソと味噌の香りが刺激してご飯が進みます~(*^_^*)
【左下】「ベロだご」といって、小麦粉を捏ねて作られるお菓子。あずきをトッピングしたり、きな粉を塗して食べるそうです。
【右下】赤カブの漬物。赤カブ自体の色で、こんなにきれいな色に漬かりました。
「産地が不明なものは、なるべく食卓に出したくない」との考えから、ほとんどの食材は庭と近くにある畑で栽培しているそうです。まさに地産地消!
民宿かなみの屋号の由来となったお孫さんは奈留の魚と野菜が大好きだそうで、「やっぱり新鮮か~味が違う」と食材の違いが分かるのだとか。すごいですね!
お孫さんが「緑のモチ(ヨモギモチ)」を作るのを楽しみにしているため、春になるとヨモギを採りに行くそうです。
「料理研究家の奥さんだといつも美味しいものを食べれていいですね」というと、「オイはいつも実験台になりよっと」と軽口をたたくお父さん。
明るい定子お母さんの郷土料理の話や、隠れキリシタンの末裔であったためその風習や歴史などを聞くことができ、充実した時間を過ごすことができました。
定子お母さんの夢は「奈留の食材を使った加工品を作って、奈留を活性させること」。
いま、夢に向かって加工品作りに取り組んでいるそうです。
奈留滞在はあっという間に過ぎ、翌日、五島民泊潮騒塾のメンバー江口さんが奈留港まで送ってくれました。
江口さんは昨日から島内移動の車を出してくださっており、「一期一会。出会いを大切にしたい。奈留を盛り上げていくために、自分のできることを役立てたい」と話していました。
2日目 五島島内カトリック巡礼
椿が描かれている福江港ターミナルビル。 初体験の電気自動車で出かけます。
今回は体験民泊とは別に、五島島内カトリック巡 その前にターミナルの駐車場の一角にある充電ポ
礼体験をしました。さらに、五島の名所へも行き イントで充電。電気だから馬力はどうなんだろう
たいと欲張りなコースを五島民泊潮騒塾の川口さ と坂道がちょっと不安でしたが、実際はぐんぐん
んにリクエストしちゃいました! 力強い走りで音も静か。とっても快適でした!
玉之浦にある大宝寺です。
空海が唐から帰国の際に立ち寄り、真言宗の布教活動をしたことから「西の高野山」といわれているそうです。
また、かつてはへそ神様にへその緒を納める土着信仰もあったそうです。
中には仏像や彫刻、鐘などがズラ~リ!
仏像に囲まれ圧倒されます。
玉之浦では、魔祓いのため砂鬼が砂を撒き打ちつける大宝砂打ちや、豊作か豊漁を占うため男女に分かれて行う綱引、男性が全て準備しお膳立てする男子禁制の女正月など、独特な年中行事が見られるそうです。
年末から年始にかけて忙しかった女性を労う女正月では、食事は全て男性があげ膳据え膳してくれるんですって。いいなぁ~(^v^)
◀大宝地区の港
世界でいちばん小さい教会といわれているそうで 実は石材で作られた立谷教会の跡地を案内する
す。その訳は・・・(右を参照!) モニュメント。老朽化と台風により倒壊した立谷
教会を偲んで地元の石材所が作成したそうです。
現在では、教会の跡地は野外教会として新たな祈
りの場になっています。
玉之浦にある井持浦教会ルルド。 フランスのルルドを模してつくられた日本初のル
ルド。五島の信徒たちが島内の奇岩を持ち寄って
建設したそうで、岩には寄進した方の名前が彫ら
れているのもあるそうです。
あたりは静寂に包まれていました。
映画「悪人」のロケ地として有名な大瀬崎断崖 大瀬崎灯台が見える高台のあちらこちらに「大
(灯台)。 瀬崎園地」があり、様々な角度から灯台を見下
地層により縞模様に見える壁面、空と海の異な ろす景色を楽しめます。(こちらは道沿いの園地)
る色合いのブルー、果てしなく広がる東シナ海。
全てが言葉にできない光景でした。
綺麗すぎて何故だか足が竦みました。(@_@;)
大瀬山の新しく整備された少々険しい遊歩道を 玉之浦湾内の景色。井持浦教会周辺の地域が見
進むと大瀬崎園地があり、そこでは「祷りの女 えます。
神の像と鐘」が迎えてくれます。 反対側には大瀬崎断崖と東シナ海が一望でき、
太平洋戦争で亡くなられた将兵の霊を慰めるた ここからの景色は絶景です!
めに建立されたもので、女神像は平和記念像で
知られる北村西望氏の作。
女神像の横にある鐘には、願い事を叶えてくれ
ると密かに伝えられているそうです。
(後で知りました。残念!)
日本の渚100選・快水浴場100選として全国的に有名な高浜海水浴場。
早春にも拘らずカップルが数組、美しい砂浜を楽しんでいました。
なんて羨ましい!(;一_一)
この日は曇っていたため海の色が薄いですが、晴れた日には波打ち際から沖まで、様々な色をした青系の海が楽しめます。
高浜海水浴場が見おろす高台にある魚藍観音。 魚藍観音像からは高浜海水浴場のほか頓泊海
海の安全を祈願して建立されたそうです。 水浴場まで望め絶景です。ここから様々な色
に変わる海が一望できます。
曇りの日でもこの色合い!
三井楽にやってきました。風が強い海岸では 三井楽にある渕ノ元カトリック墓碑群。
切干大根が作られていました。 十字架の向こうに広がる東シナ海。マリア様信
仰が篤い五島では、墓地でマリア様の像が見ら
れます。川口さん(五島民泊潮騒塾)によると
夕刻には夕陽で海が金色に輝き、厳かな雰囲気
に包まれるそうです。
辞本涯の碑。長崎にお住まいの方はテレビCMで見たことがあるのではないでしょうか。「辞本涯」とは日本最果ての地を去るという意で、第14次遣唐使船からは三井楽が最後の寄港地(最果ての地)になったそうです。
第16次遣唐使船で唐に渡った空海は、どんな思いで三井楽の景色を眺めたことでしょう。なかには唐に渡るのが怖くなって逃げ出した貴族もいたそうです。
私だったらどうしただろうと、昔に想いを馳せてみたり。。。
信仰の礎。辞本涯の碑がある柏崎から、すぐ目の前に見える姫島。
かつて、キリシタンの弾圧から逃れるため、多くのキリシタンが隠れ暮らしていたそうです。
しかし弾圧の波は姫島まで押し寄せ、信徒たちは耐えがたい拷問や責苦を受けました。
そしてそれに続き、災害や伝染病など数々の災難に見舞われ、多くの方が命を落としたそうです。
現在では無人島となった姫島。
その子孫の方々がお墓を姫島から移し、先人の苦難を語り継ぎ、広く知らしめるべく建立された碑です。
先人が命を賭して守ったものがあるからこそ、今の私たちがあるのだと思うと、胸に迫るものがありました。
遣唐使船をイメージしてつくられた道の駅遣唐使ふるさと館。こちらでは 遣唐使に関する資料が展示されており、お土産も購入できます。電気自動車の急速充電設備があるので、館内を楽しんでいる間に充電できます。
【道の駅 遣唐使ふるさと館】
五島市三井楽町浜ノ畔3150-1
TEL:0959-84-3555
営業時間9:00~18:00
(7~8月は19:00まで営業)
休館日:毎週水曜日(7~8月は無休)
駐車場:60台(無料)
最後に訪れたのは、福江市内商店街。こちらはかつて魚市場だったそうで、もうひとつの魚市場と統合したため、現在では資料や雛人形、椿のパネルなどの展示ブースや、案内所として使われています。
福江の大火の被害を今に伝える資料や模型も展示されていました。
本日のスタート点、福江港ターミナル。
福江港ターミナルから五島を時計回りにまわり、あっという間のカトリック巡礼体験でした。
長崎に住んでいながら知らなかった歴史や文化がたくさんありました。長崎再発見!
五島にはまだまだ紹介しきれていない教会や名所旧跡があります。テーマを決めてまわるのもいいかもしれません。
なるべくたくさんの教会を巡礼したい、ゆっくりじっくり巡礼したい、または五島の自然を体験したいなど希望があれば、五島民泊潮騒塾に相談してみてはいかがでしょうか。
体験は五島島のほか、久賀島、奈留島でも受けられます。
ぜひ皆さんもガイド本には載っていない五島を体験してみてください。
福江港から高速船でわずか30分という距離ながら、なかなか訪れる機会の少ない島のひとつではないでしょうか。
複雑な地形を持ち、自然豊かで歴史的にも興味深い奈留島は、現在約2,800人の島民が暮らしています。
今回は奈留島で体験民泊を体験してきました!
◀奈留千畳敷
潮が引けば歩いて渡れる千畳敷は、春から秋にかけ島民の行楽地となり、ビーチコーミングを楽しめます。
奈留島へGO!
奈留島と2日目の福江島を案内していただく「五島民泊潮騒塾」の事務局長 川口 進さんです。
「ガイドにも載っていないことを伝えていきたい」という川口さんは、五島市で「アクロス五島」という観光ボランティアガイドの会も運営していらっしゃいます。
心強い味方とともに、いざ奈留島へ!(*^_^*)
牡蠣の養殖場へお邪魔しました。竹と板で組まれた 岩村さんの牡蠣養殖場では網で養殖していま
いかだを、ひょいひょいと身軽に渡り歩くオーナー した。
の岩村孝志さんに対して、へっぴり腰になりながら
進む私。
素人が揺れるいかだを歩くのは一苦労!
牡蠣を網で養殖することの特徴は、縦にも横にも 「せっかくだからうちの牡蠣を食べてみんね!」と
大きく、ふっくらと立体的に成長すること。 岩村さんのご厚意で、牡蠣焼きをいただくことに
肉厚的な牡蠣へと成長します。 なりました。
ワーイ、頂きます!(^◇^)
1年で出荷する牡蠣が多いなか、岩村さんの牡蠣 大きさが伝わるように割り箸と牡蠣の身を比較。
は2年掛けて養殖するそうです。 なんと割り箸の半分強ほどの大きさ!
だからひとつひとつが立体的で大きい! いざ食してみると、あんなに大きかった身が
ツルリと蕩けるようになくなるのに対し、貝柱の
部分は肉厚で歯ごたえがよく、一口で2種類の食
感が楽しめました。
本当に美味しい牡蠣をごちそうさまでした♪
(*^_^*)
岩村さんは牡蠣の養殖の傍ら、貝を使ったアクセ 工程順に並ぶ貝(左上から右下へ)。
サリーやストラップなどの土産物を作っています。 20数工程を掛けて磨き、カットして作り上げる
そうです。
目の粗さが異なる複数のサンドペーパーを使い分けて磨き上げ、中央部分を慎重にくり抜きます。
岩村さんの「民泊岩村」では、この貝を使ったアクセサリー体験が楽しめるそうです。
この体験に興味がある方は、五島民泊潮騒塾へ「貝を使ったアクセサリー体験をしたい」と申し込んでください。
同じ種類の貝でもこんなに色と模様が違います。 できあがった貝のストラップ。
どんな色・模様になるかは磨いてみないと分から ひとつひとつ表情が違います。福江港のお土産屋
ないそうで、せっかく磨き上げてもアクセサリー にて1,000円で販売されています。
にできないものもあるとか。
こちらは真珠のストラップ。
岩村さんはかつて真珠の養殖を行っていたそうです。
このストラップに使われている真珠は直径1.2cmほどあり、ストラップにするには贅沢な大きさ。色も真っ白から黒、青みがかった色など様々です。
福江港のお土産屋にて1,800円にて販売。
左上:クロスをモチーフにした貝の置物。(1,300円)
右上:貝のペンダント(2,000円)
左下:奈留島の海岸にあった石に描いた大瀬崎灯台。
右下:石に描いたフグとカワハギ。岩村さんが石に描いたら面白いだろうと描いてみたそうです。
とってもリアル!
絵心があるなぁ~(^◇^)
体験も行っているそうです。
民泊岩村の岩村さんと奥さん。こちらの体験民泊 あじの開きストラップ。出刃包丁もついていてユ
では、手先が器用な岩村さんが指導する工作体験 ニークな図柄に癒されます。「2010年五島新おみ
が楽しめます。 やげ発掘コンテスト」で2位に入賞しました。
自分の名前を入れる体験も行っています。福江港
のお土産屋にて735円にて販売。
詳しくは三兄弟工房 TEL:0959-64-4066
白とブルーの外観が可愛らしい、江上天主堂。 コウモリが羽をひろげたような天井。柱は木の雰
囲気を出すために、職人さんが木目をひとつひと
つ焼きつけたそうです。
花弁のモチーフが可愛らしい雰囲気を出しています。
庭はきれいに剪定されており、島民みんなで教会を守っているのが感じられます。
宿輪の淡水貝化石含有層。 巻貝や二枚貝の化石が見られ、なんと二千万年前
宿輪地区の海岸線沿いの道沿いで見られます。 にここら一帯に淡水湖があったと考えられるのだ
そうです。
ユーミンの歌碑。奈留といえばこの歌碑のことを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
五島高校の分校だった当時、「校歌を作ってほしい」とユーミンのラジオ番組へ投書し、「瞳を閉じて」がプレゼントされました。
歌碑に記されている「瞳を閉じて」の歌詞を見るとなんだか胸に迫ります。
奈留高校の校門入ってすぐ左のところに建てられていますので、見学するときは授業の邪魔にならないように気を付けてくださいね。
笠松宏有記念館は、廃校となった船廻小学校を利用して、奈留町出身の画家故笠松宏有氏の作品を展示しています。
五島モンパルナス構想といって、奈留を美術・芸術を楽しむために長期滞在し学習できるアートビレッジにしようという構想があり、この記念館が中核を担っています。
絵画の展示のほか、美術教室や陶芸教室などが体験できる交流の場です。訪問した日は、陶芸教室の窯焼きで使う薪の薪割りを行うのだと、山のように木材を積んでいました。
奈留島の体験民泊先で郷土料理つくり
本日体験民泊をする民宿かなみにつき、さっそく アジと豆腐のハンバーグを作ります。
郷土料理つくり体験です。 ポイントは具を混ぜ合わせるときに粉ミルクを加
えること。そうすることでふっくらと焼き上がる
そうです。
ほら!見てください。
ふっくらモチモチと焼き上がりました。
野菜もたっぷり入っているのでとってもヘルシーだし、食感はお肉と変わらないから、お子さんに魚や野菜を食べさせたいお母さんにぜひおすすめの一品です。
民宿かなみの定子お母さんは、五島市でも評判の料理上手だそうです。今回「体験民泊で郷土料理をしたい」と五島民泊潮騒塾にリクエストしたら、それならこの方だと紹介してくださいました。
【左上】郷土料理「きびなごの味噌よごし」。きびなごと大根を酢味噌であえたもの。「~よごし」とは方言で混ぜ合わせることの意。他にも「~よごし」と名のつく料理があるそうです。
【右上】しその千枚漬け。これは宮崎に伝わる郷土料理を、定子お母さんがアレンジして作ってみたものだそうです。たくさんの青じそを重ねおもしをして数日漬け、今度は味噌に数ヶ月漬け込んだもの。シソと味噌の香りが刺激してご飯が進みます~(*^_^*)
【左下】「ベロだご」といって、小麦粉を捏ねて作られるお菓子。あずきをトッピングしたり、きな粉を塗して食べるそうです。
【右下】赤カブの漬物。赤カブ自体の色で、こんなにきれいな色に漬かりました。
「産地が不明なものは、なるべく食卓に出したくない」との考えから、ほとんどの食材は庭と近くにある畑で栽培しているそうです。まさに地産地消!
民宿かなみの屋号の由来となったお孫さんは奈留の魚と野菜が大好きだそうで、「やっぱり新鮮か~味が違う」と食材の違いが分かるのだとか。すごいですね!
お孫さんが「緑のモチ(ヨモギモチ)」を作るのを楽しみにしているため、春になるとヨモギを採りに行くそうです。
「料理研究家の奥さんだといつも美味しいものを食べれていいですね」というと、「オイはいつも実験台になりよっと」と軽口をたたくお父さん。
明るい定子お母さんの郷土料理の話や、隠れキリシタンの末裔であったためその風習や歴史などを聞くことができ、充実した時間を過ごすことができました。
定子お母さんの夢は「奈留の食材を使った加工品を作って、奈留を活性させること」。
いま、夢に向かって加工品作りに取り組んでいるそうです。
奈留滞在はあっという間に過ぎ、翌日、五島民泊潮騒塾のメンバー江口さんが奈留港まで送ってくれました。
江口さんは昨日から島内移動の車を出してくださっており、「一期一会。出会いを大切にしたい。奈留を盛り上げていくために、自分のできることを役立てたい」と話していました。
2日目 五島島内カトリック巡礼
椿が描かれている福江港ターミナルビル。 初体験の電気自動車で出かけます。
今回は体験民泊とは別に、五島島内カトリック巡 その前にターミナルの駐車場の一角にある充電ポ
礼体験をしました。さらに、五島の名所へも行き イントで充電。電気だから馬力はどうなんだろう
たいと欲張りなコースを五島民泊潮騒塾の川口さ と坂道がちょっと不安でしたが、実際はぐんぐん
んにリクエストしちゃいました! 力強い走りで音も静か。とっても快適でした!
玉之浦にある大宝寺です。
空海が唐から帰国の際に立ち寄り、真言宗の布教活動をしたことから「西の高野山」といわれているそうです。
また、かつてはへそ神様にへその緒を納める土着信仰もあったそうです。
中には仏像や彫刻、鐘などがズラ~リ!
仏像に囲まれ圧倒されます。
玉之浦では、魔祓いのため砂鬼が砂を撒き打ちつける大宝砂打ちや、豊作か豊漁を占うため男女に分かれて行う綱引、男性が全て準備しお膳立てする男子禁制の女正月など、独特な年中行事が見られるそうです。
年末から年始にかけて忙しかった女性を労う女正月では、食事は全て男性があげ膳据え膳してくれるんですって。いいなぁ~(^v^)
◀大宝地区の港
世界でいちばん小さい教会といわれているそうで 実は石材で作られた立谷教会の跡地を案内する
す。その訳は・・・(右を参照!) モニュメント。老朽化と台風により倒壊した立谷
教会を偲んで地元の石材所が作成したそうです。
現在では、教会の跡地は野外教会として新たな祈
りの場になっています。
玉之浦にある井持浦教会ルルド。 フランスのルルドを模してつくられた日本初のル
ルド。五島の信徒たちが島内の奇岩を持ち寄って
建設したそうで、岩には寄進した方の名前が彫ら
れているのもあるそうです。
あたりは静寂に包まれていました。
映画「悪人」のロケ地として有名な大瀬崎断崖 大瀬崎灯台が見える高台のあちらこちらに「大
(灯台)。 瀬崎園地」があり、様々な角度から灯台を見下
地層により縞模様に見える壁面、空と海の異な ろす景色を楽しめます。(こちらは道沿いの園地)
る色合いのブルー、果てしなく広がる東シナ海。
全てが言葉にできない光景でした。
綺麗すぎて何故だか足が竦みました。(@_@;)
大瀬山の新しく整備された少々険しい遊歩道を 玉之浦湾内の景色。井持浦教会周辺の地域が見
進むと大瀬崎園地があり、そこでは「祷りの女 えます。
神の像と鐘」が迎えてくれます。 反対側には大瀬崎断崖と東シナ海が一望でき、
太平洋戦争で亡くなられた将兵の霊を慰めるた ここからの景色は絶景です!
めに建立されたもので、女神像は平和記念像で
知られる北村西望氏の作。
女神像の横にある鐘には、願い事を叶えてくれ
ると密かに伝えられているそうです。
(後で知りました。残念!)
日本の渚100選・快水浴場100選として全国的に有名な高浜海水浴場。
早春にも拘らずカップルが数組、美しい砂浜を楽しんでいました。
なんて羨ましい!(;一_一)
この日は曇っていたため海の色が薄いですが、晴れた日には波打ち際から沖まで、様々な色をした青系の海が楽しめます。
高浜海水浴場が見おろす高台にある魚藍観音。 魚藍観音像からは高浜海水浴場のほか頓泊海
海の安全を祈願して建立されたそうです。 水浴場まで望め絶景です。ここから様々な色
に変わる海が一望できます。
曇りの日でもこの色合い!
三井楽にやってきました。風が強い海岸では 三井楽にある渕ノ元カトリック墓碑群。
切干大根が作られていました。 十字架の向こうに広がる東シナ海。マリア様信
仰が篤い五島では、墓地でマリア様の像が見ら
れます。川口さん(五島民泊潮騒塾)によると
夕刻には夕陽で海が金色に輝き、厳かな雰囲気
に包まれるそうです。
辞本涯の碑。長崎にお住まいの方はテレビCMで見たことがあるのではないでしょうか。「辞本涯」とは日本最果ての地を去るという意で、第14次遣唐使船からは三井楽が最後の寄港地(最果ての地)になったそうです。
第16次遣唐使船で唐に渡った空海は、どんな思いで三井楽の景色を眺めたことでしょう。なかには唐に渡るのが怖くなって逃げ出した貴族もいたそうです。
私だったらどうしただろうと、昔に想いを馳せてみたり。。。
信仰の礎。辞本涯の碑がある柏崎から、すぐ目の前に見える姫島。
かつて、キリシタンの弾圧から逃れるため、多くのキリシタンが隠れ暮らしていたそうです。
しかし弾圧の波は姫島まで押し寄せ、信徒たちは耐えがたい拷問や責苦を受けました。
そしてそれに続き、災害や伝染病など数々の災難に見舞われ、多くの方が命を落としたそうです。
現在では無人島となった姫島。
その子孫の方々がお墓を姫島から移し、先人の苦難を語り継ぎ、広く知らしめるべく建立された碑です。
先人が命を賭して守ったものがあるからこそ、今の私たちがあるのだと思うと、胸に迫るものがありました。
遣唐使船をイメージしてつくられた道の駅遣唐使ふるさと館。こちらでは 遣唐使に関する資料が展示されており、お土産も購入できます。電気自動車の急速充電設備があるので、館内を楽しんでいる間に充電できます。
【道の駅 遣唐使ふるさと館】
五島市三井楽町浜ノ畔3150-1
TEL:0959-84-3555
営業時間9:00~18:00
(7~8月は19:00まで営業)
休館日:毎週水曜日(7~8月は無休)
駐車場:60台(無料)
最後に訪れたのは、福江市内商店街。こちらはかつて魚市場だったそうで、もうひとつの魚市場と統合したため、現在では資料や雛人形、椿のパネルなどの展示ブースや、案内所として使われています。
福江の大火の被害を今に伝える資料や模型も展示されていました。
本日のスタート点、福江港ターミナル。
福江港ターミナルから五島を時計回りにまわり、あっという間のカトリック巡礼体験でした。
長崎に住んでいながら知らなかった歴史や文化がたくさんありました。長崎再発見!
五島にはまだまだ紹介しきれていない教会や名所旧跡があります。テーマを決めてまわるのもいいかもしれません。
なるべくたくさんの教会を巡礼したい、ゆっくりじっくり巡礼したい、または五島の自然を体験したいなど希望があれば、五島民泊潮騒塾に相談してみてはいかがでしょうか。
体験は五島島のほか、久賀島、奈留島でも受けられます。
ぜひ皆さんもガイド本には載っていない五島を体験してみてください。
お問合わせ先
五島民泊潮騒塾
〒853-0013 五島市上大津町592番地1
TEL.0959-72-7524 FAX.0959-72-7509
by rural-nagasaki
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